コラム

【愛大附属中】入試の基本情報|倍率・選考内容・準備の進め方(令和9年度)

【愛大附属中】入試の基本情報|倍率・選考内容・準備の進め方(令和9年度)

愛媛大学教育学部附属中学校(愛大附属中)の募集定員には、附属小学校からの連絡入学による人数が含まれるため、一般入学で受け入れる人数はその分少なくなります。倍率は年度や男女によって変わるため、最新の募集要項で確認することが欠かせません。選考では国語・算数に加えて音楽、図画工作、体育、面接が行われます。この記事では、連絡入学の仕組みと一般入学の倍率、各教科と面接の内容、附属中の教育方針や結果開示の仕組み、受験勉強を始める時期の目安を紹介します。

1. 愛大附属中の募集定員と倍率の傾向

愛媛大学教育学部附属中学校(愛媛県松山市)は、研究校として教育実習を実施している、愛媛大学の附属中学校です。ここでは、公表された要項・合格状況の数字に加えて、寺小屋が把握している例年の傾向も紹介します。

1.1 愛大附属中の募集定員と連絡入学の仕組み

1学年の募集定員は128名(男子64名・女子64名)で、4学級で構成されています。この人数には、愛媛大学教育学部附属小学校からの連絡入学の人数が含まれています。連絡入学の合格者が何名になるかによって、一般入学の合格者数が変わります。

1.2 一般入学の倍率と男女別の傾向

令和8年度の入学者選考・合格状況(令和8年1月16日現在)は、次の表のとおりです。

区分 志願者数 受検者数 合格者数 倍率※
一般入学 124名
(男60・女64)
124名
(男60・女64)
59名
(男29・女30)
約2.1倍
連絡入学 70名
(男35・女35)
69名
(男35・女34)
69名
(男35・女34)
—
計 194名
(男95・女99)
193名
(男95・女98)
128名
(男64・女64)
約1.5倍

※倍率:受検者数÷合格者数

一般入学の倍率は約2.1倍です。受検者124名に対して合格者が59名でした。男女別では、男子が約2.07倍(60名÷29名)、女子が約2.13倍(64名÷30名)です。倍率は、公表された受検者数と合格者数から算出した数値です。連絡入学は、受検者69名の全員が合格しています。

附属中は男女の定員が決まっているため、寺小屋では、全体の倍率ではなく男女別の倍率に注目することをお勧めしています。寺小屋が把握している例年の傾向では、男女とも合格は30名程度で、倍率は2〜2.5倍ほどです。一般入学の倍率は男女とも2倍を超える年がほとんどです。

2. 愛大附属中の入試選考の特徴と対策

選考は、適性検査と面接を実施し、出願書類(調査書など)とあわせて行われます。令和9年度の検査日は令和9年1月9日(土)で、午前に国語・算数・音楽および図画工作の検査が45分ずつ、午後に体育(実技)と面接が行われます。

検査 内容 時間
国語 作文を含む 45分(9:00〜9:45)
算数 45分(10:00〜10:45)
音楽・図画工作 2教科を所定の時間(45分)以内に実施 45分(11:00〜11:45)
体育(実技) 実技 12:35〜16:15の間に実施
面接 12:35〜16:15の間に実施

ここからは、寺小屋が把握している例年の出題や進め方の傾向です。

2.1 国語と算数の試験内容と対策

国語は、読解問題2題(説明文・物語文・随筆文など)、漢字の読みと書き各4問、240〜300字の作文という構成が例年の傾向です。読解に時間がかかる、作文に苦手意識があるといった場合は、早めの対策が必要です。

算数は、四則計算や単位換算、特殊算、図形や体積、割合など、さまざまな単元から出題されます。教科書の範囲だけでは時間内に解き切るのが難しい問題も多く、中学受験の解法が必要になります。学習塾などでの早めの対応が欠かせない科目です。

2.2 音楽と図画工作の試験内容と対策

音楽と図画工作は、教科を選ぶのではなく、45分以内に2教科を実施します。要項には「教科の選択ではなく、所定時間(45分)以内に2教科を実施します」と明記されています。そのため、時間の使い方が重要です。

音楽は放送問題が中心で、専門的な知識を問う問題も多く、学校の授業だけでは対策が難しいのが実情です。図画工作は注意事項が多く、指示どおりに作品を完成させる必要があります。できあがったものを文章で表現する問題もあり、文章表現力も求められます。

2.3 体育と面接の試験内容と対策

体育は、例年3種目で行われます。ボールを使う種目(ハンドリングやパス)、器械体操系の種目(マット運動)、陸上競技系の種目(ハードル走やシャトルラン)です。上手にできるに越したことはありませんが、何より試験官の指示どおりに動くことが重要です。

面接は、試験官2名に対して1グループ4〜5名で行われ、1グループの所要時間は15分程度です。まず志願理由を述べます。近年は30秒程度でコンパクトにまとめることが求められ、長すぎると中断されることもあるようです。その後、集団討論が5分程度、個別質問が1人につき1〜2つあります。本番で緊張せずに伝えたいことを伝えられるよう、入念な準備が必要です。

3. 県立中との違いと附属中の教育方針

3.1 県立中の検査形式との違い

県立中の適性検査が記述を中心とするのに対して、附属中は基礎学力を問う要素も強い検査です。附属中では、国語・算数に加えて、音楽および図画工作、体育(実技)、面接が行われます。

3.2 附属中の教育方針と結果開示の仕組み

附属中は、「自立と共生の力を持つ生徒の育成」を教育目標に掲げており、先進的なカリキュラムやグループワークを取り入れた授業、生徒が主体となって運営する学校行事が魅力の一つです。

また、入試当日の得点は公表されておらず、テストが何点満点なのかも示されていません。小学校の調査書が合否にどのくらい影響するのかも、分かっていません。

不合格だった受検者本人は、選考結果の開示を請求でき、開示される内容は「総合得点」です。

4. 合格に向けた準備とスケジュール

4.1 必要な学習内容と始める時期

受験対策は早いに越したことはありません。寺小屋では、合格のために、学校の学習内容を9割以上理解していることが望ましいと考えています。また、しっかりとした学習量をこなす体力も必要です。

4.2 受験勉強を無理なく進めるスケジュール

それまでの学校内容がある程度理解できていることが前提となりますが、無理なく受験勉強を始めるなら、5年生からがよいでしょう。遅くとも6年生の春には、受験勉強をスタートさせておくことをお勧めします。

5. まとめ

愛大附属中の令和8年度の一般入学の倍率は約2.1倍で、男子は約2.07倍、女子は約2.13倍でした。募集定員128名には連絡入学の人数が含まれ、令和8年度は連絡入学の受検者69名の全員が合格しています。選考は適性検査と面接で、午前に国語・算数・音楽および図画工作、午後に体育(実技)と面接が行われます。

6. 令和9年度の出願・日程・手続きについて

令和9年度の出願期間、検査当日の日程、合格発表、入学手続は、【愛大附属中】令和9年度 生徒募集要項まとめでまとめています。

7. 寺小屋からのご案内

附属中は、入試当日の得点が公表されません。テストが何点満点なのか、小学校の調査書が合否にどのくらい影響するのかなど、不透明な部分が多い入試です。寺小屋グループでは、長年にわたって送り出してきた受験生の合否状況を分析し、積み重ねてきた受験情報と受験のノウハウをもとに、受験指導を行っています。

附属中の選考に合わせた企画として、附属中入試模試やその解答解説会をはじめ、体育・面接の特訓などを実施しています。授業については体育も含め、入試に必要な全科目に対応しています。

附属中入試模試を見る
お問い合わせ

一生に一度の中学受験が、お子さまにとって貴重な経験になるよう、寺小屋グループがサポートします。ぜひ一度、お問い合わせください。

8. 愛媛大学教育学部附属中学校の連絡先

〒790-0855 愛媛県松山市持田町1丁目5番22号
TEL 089-913-7841/FAX 089-913-7842
E-mail fuchu@edc.ehime-u.ac.jp
https://ncsaas.cu-mo.jp/ehime/htdocs/

※本記事は、愛媛大学教育学部附属中学校が公表した令和9年度生徒募集要項(一般入学)と令和8年度の合格状況、および寺小屋が把握している例年の傾向にもとづいています。最新の情報は、附属中学校の公式ホームページでご確認ください。

9. 出典

執筆者:西野真守